無双33番


無双33番を解いた。今回は実験的な試みとして、解くまでの思考過程を全部記録してみた。ちなみに今回は二日間に分けて考えた。

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一日目

まず、盤面をよく見よう。持ち駒金三枚か。結構多いな。
初手は84金かな。で82玉でどうしよう。いや同角とされる手もあるか。
同角なら94金かな。いやちょっと無理があるか。じゃあ初手は94金かな。
その場合は同玉か82玉か。82玉の場合は93金打ちかなあ。
同香とされるだろうけどその後どうしたらいいかなあ。同金か92金か。
どっちも詰みそうにないなあ。いや待てよ。71桂成という手があった。
その場合は93金捨ては必要ない。ああ何かこれは詰みそうだな。詰むということでいいや。
というわけで初手94金には同玉か。で84金、同角、85金。
これも93玉は、84金、82玉、91角、81玉、71桂成以下簡単に詰むから83玉だな。
で84金、82玉。うんうん、完全に筋に入った気がする。
でこれからどうしよう。73金? 73角? うーん。
73角は81玉とされてどうしよう。成香が96にいるのが邪魔だ。
詰まなさそうだな。73金も同玉と取られてどうしようもない。
やばい。つまったぞ。もう一度最初から手順を見返そうか。
うーん。初手94金は問題無いっぽいなあ。三手目84金は少し怪しい。
85金という手もある。やりたくないけど64飛という手もあるなあ。
三手目85金は93玉で駄目かな。以下、84金打ち、82玉と進んで続かない。
じゃあ、三手目64飛? 駄目。同飛でもっと続かない。
84に金が打てなくなって余計に状況がひどくなっている。
じゃあやっぱり、84金、同角、85金、83玉までは必然か。
やばいなあ。煮詰まってきた。その後84金、82玉までも必然か。
その後73金、同玉62角も同飛で無謀だよな。
うーん。まさかの83金から、駒交換で飛車を取ってしまうとか。でも駄目っぽい。
何か眠くなってきた。
今回はここまで。

二日目

とりあえず駒を並べてみる。駒を並べてみて気づいたが、前回考えたときは54の竜で63の飛を取る筋を全く考えていなかった気がする。
というわけで、94金、同玉、84金、同角、85金、83玉、84金、82玉、この場面で93金とすればいいんだ。
91玉は角打っていけば簡単に詰む。ってことは同玉か73玉だ。同玉は63竜でどうなる。うん、これも簡単に詰む。
だから、93金には73玉だ。ここで62角とかカッコいい手だよなあ。というわけでとりあえず打ってみよう。
同玉は論外として、同金か同飛か。同飛の場合はどうなる。実は何気に竜が邪魔ゴマか。
いきなり63竜は、えっと、同飛で困るので、83金、74玉、63竜か。うん、作意が見えた。
って思ったけど75玉って逃げていく手があるのか。うん、こっちのほうが長いな。
というわけで後の手順は74竜、86玉、76角成、97玉、98馬、同玉、78竜、97玉、88竜までか。
一応、62角に同金の変化も読んでおこう。ってこれは同じ手順でOKか。
最後に手数も数えておこう。1、2、3、・・・。ええと25手詰めか。
うん93金に気が付けばあとは簡単だった。一日目はなぜ気が付かなかったのだろう。
無意識に93金は同玉で駄目と判断していた気がする。

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8手目82玉とした局面。ここで93金とする。

焦点への角打ち。

詰め上がり図。結局96の駒がなぜ成香だったのかはよく分からない。

P.S. 一日目の記録を見返してみる限り、一日目は54の竜を間違えて飛車にしてしまってたのかもしれない。